ストッケ ファミリーケア プロジェクト:助産師 浅井貴子先生による赤ちゃんのケア

ストッケ ファミリーケア プロジェクト:助産師 浅井貴子先生による赤ちゃんのケア

新生児訪問指導歴約20年のキャリアを持つ助産師 浅井貴子先生を講師にお招きし、ベビーケアについてあらゆる角度からご紹介します。

講 師:浅井貴子氏
助産師、NCA日本コンディショニング協会トレーナー
新生児訪問指導歴約20年のキャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3ヶ月児の育児のアドバイスや母乳育児指導を実施。世田谷区立産後ケアセンターでボディーケア責任者を務めるほか、またベビーマッサージや妊婦さん向けのセミナーの講師も多数。また、助産師の知識を活かした、妊婦水泳やマタニティーアクアビクスの専門家でもある。  

赤ちゃんのためのスリープトレーニング

赤ちゃんがスヤスヤと眠っている姿は天使のようにかわいく、いつまでも見ていられるほど癒されますよね。
こんなにかわいい赤ちゃんも、起きて泣き出すと新米ママを困らせる事もしばしば。
赤ちゃんを授かり、そして赤ちゃんがこの世に生まれてくることは、ママやパパの人生においてかけがえのない経験となりますが、実際に誕生してみると多くのママ・パパが寝かしつけがうまくいかない、呼吸が止まっていないか心配、夜泣きが始まった、など赤ちゃんの睡眠について悩んでいます。
赤ちゃんの睡眠について知ることで、赤ちゃんが心地よく眠れる環境を整え、たくさんの夢をみて大きく育ってほしい。
いっぱい泣いてお腹を空かせて、いっぱい飲んでぐっすり眠るというのが赤ちゃんの本来の姿を改めて感じながら、少しでもママやパパの気持ちが軽くなってほしいという願いを込めて、赤ちゃんのためのスリープトレーニングに関する情報を浅井先生と共にまとめました。
寝かせる時間について
個人差はありますが、基本的には年齢を問わず、夜間の睡眠時間は10時間を目安にしましょう。これに加えて赤ちゃんにはお昼寝も必要です。

また、時間の長さだけでなく、眠る「時間帯」も重要です。できるだけ次の2つのことを心掛けるとよいでしょう。
「19時~7時の間に10時間眠ること」毎朝7時に起きるとしたら、遅くとも21時までには赤ちゃんを寝かせましょう。
「同じ時間に寝て、起きる習慣を」休日も、寝る時間・起きる時間が普段と90分以上ずれないようにしましょう。
夜泣きについて
赤ちゃんの夜泣きは生理的なもので、夜泣きの多くはレム睡眠からノンレム睡眠に移行できなくて起きてしまう状態。
お腹が空いたとか、おむつが濡れて気持ち悪いなどで起きるわけではなく、生理的なものです。
ここで授乳してしますと、赤ちゃんはそのことを誤って学習し、授乳しないと眠れない…となってしまいます。
できれば夜、赤ちゃんが泣いてもすぐには抱っこしないで少しの時間待ってあげたり、背中をトントンして赤ちゃんの自発的な寝つきをサポートしてあげてください。
寝るときの服装について
首が座りはじめる生後3か月になったらパジャマと昼間の洋服を替えていくとよいでしょう。
寝相が悪い赤ちゃんはお腹がスナップなどで出ないものを選ぶとよいでしょう。
夏場などはクーラーをかけて寝る事が多いので基本は長袖、長ズボンになります。
着替える習慣で昼夜の区別がつくようになり生活のリズムもつきやすくなるのでおススメです。
寝返りについて
寝返りは個人差がありますが、生後5~6か月になると出来るようになりますが、体重が小柄な赤ちゃんは生後4ヵ月で出来る赤ちゃんもいます。
逆に体重が重めの赤ちゃんは遅い傾向になります。
早ければよいという事でもありませんが、腹ばいを多くしたりおむつ交換の時にウエストを捻るような運動をすると促されます。
夜間断乳について
夜中に何回も起きて頻回授乳になり、母親の睡眠が障害される時は夜間断乳をしてもよいでしょう。
生後半年までは栄養や水分補給のために飲んでいるので夜間の授乳は継続します。
トライするときはご主人や周囲のサポートが必要な事もありますので自己流で試さない様にしてください。
乳房が張りやすい人は搾乳をして残乳処理をしたり、冷やしたりして乗り切ります。
ご心配な方は助産師に相談してみてください。
夜間覚醒について
夜間覚醒の定義は1歳以上で3回以上の中途覚醒と入眠までに60分以上かかると言われています。
夜間に起きてしまう行動は知恵がついたり歯が生えはじめる6か月前後と日中の物事を処理する能力が出来てくる生後8~10ヵ月頃の2回あると言われています。
もちろん個人差はありますが、あまり頻回に長期間続くと「睡眠負債」という親子共々寝不足の状態になります。
夜しっかり眠れる力をつけるには、日中の活動がポイントになります。
外遊びをしっかりさせて陽射しを浴び、食事はタンパク質をしっかり摂取する事でメラトニンという安眠ホルモンが出てきます。
室内でも手指を使う、五感を使った遊びをしてくとよい意味で脳疲労が起こり眠りにつながりやすくなります。
寝かしつけについて
赤ちゃんを寝かしつけようと意気込まず、寝付く力を育むようにするとよいと思います。
日中はしっかり身体を動かす、お風呂はゆっくり入る、夜になったら室内の照明を関節照明にするなど寝付きやすい生活環境に整えていきましょう。
入眠儀式である歯を磨く、絵本を読んだり親もスマホや電磁波やブルーライトから極力控えましょう。
分離不安があるお子さんにはお気に入りのブランケットやぬいぐるみなどを持たせてもよいでしょう。
パパ抱っこについて
眠いときにパパが抱っこすると赤ちゃんが泣くことがあります。眠い時やぐずる時は本能が最優先になるのでいつも一緒にいる時間が長いママを要求するのだと思います。 ママは日頃授乳や赤ちゃんのお世話で腕が酷使していますので、げっぷやお風呂、高い高いなどはパパが担当してもよいですね。
生活音の中での睡眠について
掃除機の音やTVの音量の中でも低月齢の赤ちゃんは意外と寝ている事が多いです。
一人目のお子さんは割と神経質になって音を消すママもいますが、二人目のお子さんはどんなにうるさくしていても平気で寝ている事が多いようです。
TVやタブレット、ゲーム類は極力控えたほうがよいと考えます。
授乳やおしゃぶりでの寝かしつけについて
母乳であれば添い乳や授乳ですぐ寝付く赤ちゃんはそのままでよいと思います。
ただ夜中も頻回に泣く➡授乳になると夜泣きの原因になったりする事もあるので背中をトントンしたり別の方法も考えてみてください。
おしゃぶりは長期間使うと歯茎が出やすく、歯間が開いたりする傾向がありますので日常的にならないほうが歯のためにはよいと思います。

浅井流 今日からできる寝かしつけのコツ

おくるみで横向き抱っこ
大人も電車に乗っていると、眠くなりますよね。これは、骨盤の振動が背骨に伝わって頭蓋骨を規則正しいリズムで揺らすからです 赤ちゃんも同じしくみでお尻のあたりをトーントンとたたいてあげると寝やすくなります。 また、赤ちゃんはお腹の中にいたときにいつもお母さんの臍帯血の音を聞いていたので、お母さんの心臓の音を聞かせるだけで落ち着きます。

子宮の中のポーズでまあるい抱っこ
赤ちゃんが泣くと、縦抱きだっこをしてあやすお母さんは多いと思いますが、まあるい抱っこでお母さんと同じ方向を向いてゆらゆらしてあげると、赤ちゃんはお腹の緊張がゆるんで寝やすくなります。

オムツのテープをゆるめて骨盤ローリング
お母さんの指が4本入るくらいの余裕をもたせて紙オムツのテープをゆるめます。赤ちゃんは複式呼吸をしているので、オムツのテープを緩めてあげるだけで寝られる赤ちゃんもいます。

ベッドには横向き着地で!
抱っこでやっと寝た赤ちゃんをベッドにおろしたとたん、また大泣きしてやり直し…ママやパパならだれでも経験があるでしょう。ベッドへの置き方のポイントは、いきなり仰向けに寝かせない!です。

心地よい眠りのための環境作り

赤ちゃんを迎えるための準備で最も楽しいことのひとつに子供部屋づくりがあるでしょう。子ども部屋は赤ちゃんがよく眠れる環境であることが重要で、赤ちゃんの成長にはよい睡眠環境が不可欠だとストッケは考えています。
ストッケのベビーベッド「スリーピー」は、赤ちゃんをやさしく包み込む楕円形で、安心して夢をみられる空間を生み出します。
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